睡眠時間の短縮をやってみた結果

 人は、何時間寝る必要があるのか?

 睡眠時間を削って、時間を作って仕事や趣味に当てる。
 睡眠について色々読んでいる人はお分かりのことと思いますが、このような時代はもう終わりました
 ほんとに一昔前までは、何十年、あるいは何百年もの間、睡眠時間を削ることが美徳とされるような時代が続きました。

 詳しいことはさておき、睡眠には個人差があるものの、一般的な人にとって6時間未満はやや睡眠不足であるといわれています。しかし、多くの日本人が、平日6時間前後の平均睡眠時間を確保し、週末に少し寝貯めするというスタイルを取っています。
 このような生活スタイルは、色々といわれていますが、最近の書籍等で目にする睡眠に関する記事では、案外理にかなっているといわれています。
 すなわち、「①慢性的な睡眠負債が身体に重大な影響を及ぼす、②しかも週末の寝貯めで睡眠負債は返済できない」という説がある中で、6時間程度の睡眠が確保できているなら、実はある程度睡眠負債は返済できるというものです。

 さて、このような最近の睡眠に関する研究の話は別の記事でするとして、個人差があるのも分かっていますが、今回は私自身が過去に睡眠時間の短縮に挑んだ(あるいは短縮せざるを得なくなった)経験に基づいて、睡眠を削るとどうなったのか書きたいと思います。

 日記のようなものなので、気軽に読んでください。

私の睡眠履歴

 私は学生時代はかなりだらしなく、毎日朝までダラダラ酒を飲むような、昼夜逆転生活をしていました。
 ところが、社会人になってそうもいかなくなり、よほど仕事が忙しいときは別として、だいたい平日は6時間前後の睡眠時間を続けていました。なお、休日前は寝るのが遅く、朝もかなり遅い時間に起きていました。
 それまでの人生を振り返っても、時間は無茶苦茶でしたが、本当は8時間くらいは寝たいとずっと思っていました。しかしそれだと、仕事か睡眠かしかない人生になってしまうので、夜寝るのがもったいないと考えていました。
 そんな中、出会ったのが、遠藤拓郎著「四時間半熟睡法」でした。

睡眠時間短縮への挑戦

4時間半睡眠の実践

4時間半睡眠法

 「4時間半熟睡法」を読んだ私は、とても驚きました。ここからはとても簡単に書きますので、誤解があったらすみません。本の内容を正確に知りたい方は、是非一度読んでみてください。

 本には魅力的な言葉が書いてありました。概ね次のような話です。
 何時間寝ればよいかという問いについては、すでに何年も前の実験で答えは出ている。その実験では、睡眠時間を変化させると作業効率がどのように変わったかなどを調べて、4時間半にした場合は、1日、2日と徐々に効率が落ちていくが、3日目に長く睡眠を取ることでその作業効率は回復することが分かっている。だから、睡眠を自由に取れるのであれば別として、どうしても睡眠時間を少なくしたいのであれば(あるいはするしかないのであれば)、例えば月、火と4時間半睡眠を実践し、水曜日は7時間半寝て、木、金と4時間半睡眠を取り、また土、日は長く寝るというようにすればよい(多分、このような内容でした)。

 私はこれを信じて、実践することにしたのです。

実践内容

 月、火、木、金は0時半頃に寝て、5時頃に起きる4時間半睡眠を実践しました。
 朝の時間はジョギング30分とシャワー15分に当て、6時頃朝ごはんを食べて、7時前に家を出発、22時~23時前頃帰宅し、軽く晩酌して風呂に入って寝る。
 水曜日は6時過ぎに起きて極力6時間睡眠を確保、土・日は極力7時間ほどの睡眠を取ることを目標に睡眠をコントロールしました。

実践結果

 だいたい、2か月以上は実践しました。毎日のジョギングで体は絞られ、時間を有効に使えて、充実した気分でした。残業はそれなりにありましたが、仕事も強いストレスはなく、今から思えば最も仕事がやりやすい時期だったせいもあるかもしれません。

 しかし、朝はかなり眠く、週末になるにつれて体が睡眠を欲していることが明らかでした。それでこのまま続けるのは結局のところ体に良いことではないのだろうと考え(つらかったのもありますが…)、止めました。

3時間睡眠

 その数年後、仕事が忙しくなり、意思とは関係なく平日のうち4日ほどは、3時間~4時間の睡眠が2か月以上続いたときがありました(土日は6~7時間睡眠)。
 このときも、月曜と火曜くらいまではなんとか持つのですが、週末になるに従い、体がつらく、駅の階段の上り下りですら、明らかにつらくなっていくのが分かりました
 そしてついに、後半になると、1~2週間に2、3日ずつ熱が出るようになり始めて、これはダメだということで、無理して仕事を切り上げるとともに、極力無駄なことはせず、睡眠を確保するように心がけました。
 するとやはり、5~6時間の睡眠を確保するようになってからというもの、明らかに体の調子が回復しました。

まとめ

 以上が体験談です。

 とにかく、睡眠の仕方や時間の取り方によって体調は大きく変動しますし、必要な時間なども人によって違うはずですが、私の場合、無理すると明らかに体調を崩すことがわかりました。結局のところ、皆さんも、睡眠の質を向上させる方法を学びつつ、自分にあった睡眠を手探りで探していくしかないのだと思います。

 睡眠は健康の基本、健康は幸せな人生を送るための重要な要素。
 ぜひ皆さんも自分にあった睡眠を探してみてください。(無理はしないでください!)

 なお、他のサイトでも書かれているような内容ですが、質の高い睡眠のポイントを下の記事で簡単に書いていますので、よかったら参考にしてください。

質の良い睡眠を取るための9つのポイント