関西から手土産として他府県にワインを持って行ってはいかがでしょうか。この記事では、私が手土産としてお勧めする関西のワインを紹介します!
タコシャン/カタシモワイナリー
私のイチオシは、「タコシャン」です。大阪府柏原市にある、カタシモワイナリーの造るスパークリングワインです。
オススメの理由は、
①スパークリングワイン自体が好き嫌いが現れにくく無難であること
②関西のスパークリングワインの中でもクセが強くないこと
③ワイナリーもワインも関西では著名度が高いこと
④タコ焼きに合うワインという関西らしいコンセプトがあること
など、多数あります!
カタシモワイナリー自体も、大阪ワイン協会を立ち上げたりと、関西のワイン業界を牽引するような中心的なワイナリーであり、グラッパの製造も行うなど色々なことに挑戦されています。
ほんまもんをカジュアルに楽しんでほしい。大阪のぶどう農家と小さなワイナリーが、1本1本手造りで瓶内発酵のスパークリングワインを造りました。
白いお花を連想させる爽やかな香り。バランスの取れたしっかりとしたコクも感じる中口です。カタシモワイナリー公式ホームページより
https://www.kashiwara-wine.com/
少し甘みを感じるワインなので、甘いのを好まれない方には向いていないかもしれませんが、嫌な甘さはありませんし、関西のスパークリングワインではかなり品質も高い方だと思います。
がんこおやじの手造りワイン/仲村ワイン工房
大阪府羽曳野市にある、仲村ワイン工房の造る赤ワインです。
天然素材本来の力だけでおいしいワインを造るために、ブドウの栽培から徹底的にこだわって、100%自家栽培のブドウからワインを造っておられます。
関西の別のワイナリーに訪れたときに、こっそり、関西圏でオススメのワインはありますかと尋ねたところ、仲村ワイン工房の「がんこおやじ」の紹介を受けました。そのときはすでにこのワインを知っていたので、やはりそうか、と思ったのは印象的です。
このワインを勧める理由は、シンプルにこのワインが1番おいしいからです。少なくとも、3,000円までの関西の赤ワインで最も本格的でバランスがいいと思います。格上の赤ワインですら、明らかにこの「がんこおやじ」に勝てるワインは少ないのではないか(個人の感想です。これよりおいしいワインがあれば教えてほしいです!)と思いますので、是非試してみてもらいたいです。
その他のワイン
もちろん、この他にもたくさんいいワインはありますが、最もオススメのワインを二つ、上で紹介させていただきました。このほか、有名なワインや、個人的に特に美味しいと感じたワインについて紹介いたします。
山雀(赤・鳥居野)/丹波ワイン
山雀(やまがら)は、京都府の丹波町にある丹波ワインが造っており、元々は鳥居野という名称で、京都の料亭などでも古くから提供されている赤ワインです。私がワインをほとんど知らなかった15年以上前から、京都では明らかに確固たる地位を築いていました。果実酒等の製法品質表示基準の施行に先駆けて、2018年4月以降、商品名を鳥居野から山雀に変更しました。
カベルネソーヴィニョン及びメルローをブレンドしているフルボディのワインで、丹波ワインのオンラインショップにあるテイスティングコメントでは、下記のとおり表現されています。テイスティングコメントは妥当ですが、ボルドー左岸のワインと比較すると、ミディアムボディに近く、それがまたすき焼きなどの和食と合わせやすい印象です。
色 | 濃い紫がかった赤。清澄度良好で輝きあり。粘性は高い。深く複雑な色。 |
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香り | 強く華やかな香り。カシス、ブラックベリーのリキュールを思わせる凝縮した果実香。ブラック・ペッパーなど野性的なスパイス香り。スミレ、スペアミント、グリーン・ハーブ。背後にヴァニラなど樽香も感じるがさほど目立たない。 |
味 | 濃厚なアタック。香り同様、濃く甘い果実味は強いインパクトを持つが、アルコール度数が高すぎないため飲み疲れしない。タンニンは強めだが、よく熟れてこなれている。酸はやわらか。ミディアム・フル・ボディの辛口。フィニッシュはやや長く、果実風味がたなびくように続く。 |
総評 | 太陽の恵みを満喫できる新世界スタイルの赤ワイン。それでも上品なのが丹波ワインの個性。フルーツなど甘いソースの赤身肉料理に。焼き肉などもよい。 |
https://www.tambawine.com/c/search/rough/item_yr
ベネディクシオン/神戸ワイン
神戸ワインが造る、神戸で最も著名なワインの一つかと思います。2019年6月に行われた大阪迎賓館でのG20の夕食会や、2017年7月の在京都フランス領事館・公式レセプションで採用されたワインであり、数々の賞も受賞しています。今回はあくまで私の好みで「がんこおやじ」を推しましたが、ベネディクシオンを推される方もたくさんいらっしゃいます。神戸らしく、デザインもお洒落です。
メルローとカベルネ・ソーヴィニョンをブレンドしているボルドースタイルのワインで、ベリー系の香り。あっさりした肉料理などと合わせると良いとされています。
h3シリーズ/ヒトミワイナリー
滋賀県東近江市にあるヒトミワイナリーでは、100%日本産のブドウを使って、濾過をせず作ったにごりワインという個性的なワインが作られています。
カリブーやイッカクというワインは、h3シリーズと呼ばれるヒトミワイナリーの定番商品の一つで、「ヒトミワインらしさ」を表現することを意識して作られています。発酵によって瓶底に沈殿する酵母や酒石酸の除去を行わず、そのまま瓶内に残しており、自然で素朴な泡が特徴の田舎式微発砲ワインとして紹介されています。
例えばイッカクは、国産のマスカットベリーAとキャンベルスを使用しており、アルコール度数は10度。見た目のデザインもそうですが、味わいも個性的です。公式ページ等の紹介文ではドライで柔軟とありますが…。
見た目のインパクトもあるので、「こんなワインが関西にはあるのか」と思わせることができるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか、良さそうなワインは見つかったでしょうか。もちろん、関西にはまだまだ魅力あるワインが溢れています。
日本ワイナリー協会のサイトでも関西のワイナリーの紹介がされてますので、参考にしてください。