ヴィンテージ・チャートを調べたことはありますか。ヴィンテージ・チャートは、インターネットなどで公開されています。
今回は最も有名なものの一つ、ワイン・アドヴォケイト(Wine Advocate)のヴィンテージ・チャートの取得方法について紹介します。
ヴィンテージ・チャートとは
その前に、ヴィンテージ・チャートについておさらいしておきたいと思います。
ヴィンテージ・チャートとは、収穫年ごとのブドウの出来の良さを示したものです。例えば、ボルドーのヴィンテージ・チャートを見れば、ボルドーは何年のヴィンテージのワインの出来がよかったのかということを知ることができます。
ヴィンテージ・チャートは、様々なワイン関係者によって作成されているので、ボルドーのヴィンテージ・チャートといっても、一つではありません。ですので、明らかに優良な年は別として、作成者によって評価が分かれる年もあります。
ヴィンテージ・チャートの取得方法
ワイン・アドヴォケイトのヴィンテージ・チャートは、ロバート・パーカー氏の運営するホームページから簡単に取得することができます。
https://www.robertparker.com/resources/vintage-chart へアクセスしてください。
次のページが表示されます。
表示されたページのオレンジ囲みの『Download PDF』をタップすれば、次のとおりヴィンテージ・チャートがPDF形式で表示されますので、画面で確認するもよし、印刷するもよしです。
ヴィンテージ・チャートの読み方
さて、ここでワイン・アドヴォケイトのヴィンテージ・チャートの読み方について触れたいと思います。
同ページで、点数とその横の記号については次のように説明されています。
レーティング
96-100: 格別に素晴らしい
90-95 : 図抜けている
80-89 : 平均以上~良い
70-79 : 平均的
60-69 : 平均以下
60以下: ぞっとするほどひどい
熟成度合
C : 注意。遅すぎるかもしれない
E : 早めではあるが熟成しつつあり、飲むことができる
I : 最高のワインでさえ、イレギュラーがある
T : まだタンニンが強く、若い、または熟成が遅い
R : 飲み頃
ヴィンテージ・チャートについての個人的感想
このようなヴィンテージ・チャートは、全てのワインに当てはまるとも限らないばかりか、そもそも、作者の好みが強く反映される傾向にあります。
端的にいえば、パーカー氏が濃いワインを好む傾向にあれば、濃いワインができるヴィンテージは評価が高くなってしまうということです。
しかしながら、私はヴィンテージ・チャートに一定の信頼を置くことはできると考えます。
なぜなら、私自身がボルドーのシャトーに訪れて、先入観なしに飲んだヴィンテージ違いのワインに、はっきりとした差を見出すことができ、その内容は多くのボルドー・ヴィンテージ・チャートが示す評価と重なったからです。
プロでもない限り、同じ銘柄のワインのヴィンテージ違いを並べて同時に飲む機会というのは多くないと思いますが、この経験は私にヴィンテージの重要性を認識させるきっかけとなりました。
是非皆さんも、このヴィンテージ・チャートとご自身の体験を重ねてみてください。